|
|
@金剛杖
弘法大師の分身として大切に護持し宿に着いたら大師の御足を洗うごとく杖の先を洗い床の間に立てる。杉の直径二a、長さ一.二bのもの、大師が橋の下で一夜をすごしたことがあり、それを尊び、橋の上で杖をつかない。
|
A菅 笠
「同行二人」と住所氏名を書き入れ
まようがゆえにさんかいはしろなり さとるかけえにじつぽうはくうなり ほんらいとうざいなく いずくんぞなんぼくあり
「迷 故 三 界 城 悟 故 十 万 空 本来無東西 何処有南北」
と書く
|
B納札・納札入(札ばさみ)
印刷の紙札に住所氏名年令を記人し、参拝したところにはりつける。遍路が互いに交換し、銘刺の役割をはたす。四百枚程度必要。住所は悪用されるので要注意
|
C念珠 D白衣 Eずた袋 F手甲 G納経帖このほかに経木、H輪袈裟、鈴、負台、笈摺、手拭、風呂敷、R脚胖、合羽、J白地下足袋、認印、ノート、洗面用具、弁当箱、箸、ナイフ、針、薬、納経(心経)
なお納経帖のかわりに集印の掛軸でもよい。掛軸の場合納経料は百円ほど高くなる。 |
上の用具は@霊山寺その他各札所の寺で購入できる。 |
|
|
- 第一信心に大師の御名を唱える。
- 専ら修行の心を持って巡拝する。
- もろもろの生物を殺さない。
- 女にたわむれのことばなどかけない。
- はらぐすりきつけ(保健薬)をもつ。
- 酒は飲まない。
- 同行者と口論なきようつつしむ。
- 身のまわりは軽く多額の金銭は持たない。
- 不必要な荷物は持たない。
- 食物の養生(注意)をする。
- 日のうちにはやく宿に入る。
- 夜中に宿を出ない。
(清水谷孝尚師著 『観音巡礼』 の「観音巡礼十一二ヵ条心得の事」参照) |
|
- 霊場へ入ったら、まず水屋で口をすすぎ、手を洗う。
- 鐘楼で鐘を打つ(自由に打てる所のみ、ただし、参拝後、帰りには絶対打たない)
- 本堂向拝で所定の箱に納札、写経を納める。
- お灯明、線香をあげる
- ご本尊を念じ、合掌し、読経(経本をひろげる)真言、祈願文、懺悔文、三帰文 三竟、十善戒、発菩提心真言、三摩耶戒真言、心経、十三仏真言、大師宝号、祈願、ご詠歌、回向文
- 次に大師堂でも納札、写経を納め、お灯明、線香をあげ勤行(読経)する。
- 納経所で所定の納経料を支払い納経帖、軸、おいずるなどに納経朱印をしてもらう。
(注)巡拝中いやなこと、苦しいこと、くやしいこと、悲しいことなどいろいろあるが、これはすべて大師のはからいと感じひたすら合掌の気持で有難く受けること。また同行はもとより道中いきあう人にも親切にする。 |