西宇和郡 伊方町の祭り

おしょろ舟
8月15日/川之浜・大久・大江



川之浜では毎年盆の8月15日、ご精霊船を作りその年の新仏を乗せて
西方浄土へと流す行事が行われています。舟を作る材料は稲わら、
麦幹と地区によって異なるが、故人の好んだ果物やタバコ、その他のお供え物を乗せ、
地区中の人々に見送られながら波静かな海を西方浄土へと流します。
この行事は、その他、大江、志津、小島、大久にも残っており、
ふるさとの伝統行事としていつまでも伝承したいものです。


しゃんしゃん踊り
9月1日/大久海岸


各地区に伝わる素朴な行事の中でも、
ひときわ人々の郷愁を誘うものとして、「しゃんしゃん踊り」がある。
毎年9月1日、大久浜で無病息災を祈願して、於幾世大明神に
奉納されるこの踊りは、太鼓の音に合わせて静かに行われる。


秋祭り/10月
13〜14日/塩 成  13〜14日/川之浜
13〜14日/三 机  20〜21日/大 久
平成13年度の日程です
豊作を祝う秋祭り。各地区ごとに様々な民俗芸能が行われる。
五つ鹿踊り、稚児の舞い、牛鬼、唐獅子、四つ太鼓などが昔ながらの形で演じられる。

“ 塩 成 ”

練 り

昭和31年、郷土出身佐々木信義氏が唐獅子と空踊の衣装一式を、
一宮神社に奉納されたのをきっかけに、同年9月保内町和田町地区から、
指導者として青年団員数名を招き、猛練習を重ね、10月秋祭りに成果を披露したのが始まり

“ 川之浜 ”
相撲甚句 練 り

川之浜に伝わる相撲甚句の伝承経路については不明であるが、
保内町楠町の相撲練りと歌、踊りなどほとんど同じであり、
明治初期にはすでにあったことなどからして、100年以上の歴史を持つものと思われる。
大行司、大関、関脇、中、男山、振出の計12名により構成されていたが、
現在は11名となっている。川之浜では毎年秋祭りの2日間、
八坂神社に奉納され、地区中の家々を回り住民に親しまれている。

“ 三 机 ”
練 り 雅児の舞い
唐獅子 五ツ鹿

天明5年(1785)五代藩主村候が八幡神社を
改修したときから稚児の舞が始まったと
菊池蒙斉三机日記に記録されているが、戦時中一時中断していた。
現在伝承されている稚児の舞は、昭和26年東の市川武忠氏、
西の岩宮敏雄氏が総長の時、双岩より習いかえったものである

“ 大 久 ”
練 り 唐獅子

現在町内には、三机東・三机西・川之浜・大久・塩成の各地区に唐獅子が伝承されている。
前記のほか、田部・小島・大江等にも昭和46年位前まではあったが、後継者不足等で今はない。
三机西の唐獅子は、旧町見村より習いかえったもので約80年くらい経過しているといわれる。
又、東の唐獅子も西と前後して伝わったものと思われるが伝承経路は不明。
川之浜の唐獅子は、大正12〜13年頃三机より、又、大久は昭和9年に川之浜より習いかえっている。


秋祭り
10月16・17日

牛 鬼 四ツ太鼓

伊方町の秋祭りは、10月16日・17日に一斉に行われている。
16日は宵祭りで17日は本祭りとなっていて、この日には多くの家が
鉢盛等の料理を準備して親戚、知人を招き、親交を深めたりします。
 祭りの練りは、神社から始まり、町を巡行し、
最後に御旅所にて、練り奉納が行われる。
 勇壮な牛鬼、荘厳で軽快な五ツ鹿踊り、優美な唐獅子、
子供と大人が一緒に引く山車、青年がかつぎ、子供が太鼓で拍子を
取る四ツ太鼓など多くの人達によって行われています。

五ツ鹿踊り 唐 獅 子