「日韓学生交流に参加して」 第一回 引率者塾生 桐内 直美 |
||||||||||
以前から四国政経塾と交流のある、韓国「木曜学術会」の招待で伊予三島市の小学生12名をホームステイさせる為に、釜山市を訪問する事になりました。7月27日AM10時、伊予三島市役所へ行き、篠永市長に出発の挨拶をし、激励の言葉を頂きました。 高知空港を飛行機で出発し、関西空港を経由し、目的地釜山に入りました。釜山空港では、私達の訪問を歓迎する垂れ幕を持ったたくさんの人達と、MBC放送のテレビカメラが迎えてくれました。そこで子供達や大和田塾頭が挨拶をして、インタビューを受けました。空港を出た後、トソージュウ小学校に行き、学校で1人ひとり自己紹介をして、その後、それぞれのホームステイ先に入りました。 今回のホームステイは、寝泊まりは各家庭で行いましたが、昼間の行動は、各家庭の人も含めて全員で行動するという形でした。
今回、釜山市に行って思った事は、言葉の違いは、交流の大きな壁ではないということです。子供達も言葉は通じませんが、身振り手振り、そして世界共通の笑顔で、いつの間にか、大人、子供の関係もなく、打ち解け、楽しそうになじんでいました。私自身も、韓国の同世代の人達と片言の英語と日本語と韓国語で話をしましたが、この瞬間、「今は、自分が外国人なんだ」と感じ、そして、他国の言葉の通じない人との会話が、とてももどかしいけれど、楽しく思えてきました。 私達が帰る前の夜、大人だけで私達の送別会をしてくださいました。その時に、韓国の文化や習慣について話してくれました。韓国の社会では、目上の人に対して敬う気持ちがとても強いそうです。昔の日本でもそういった事はあったと思います。でも、現在の日本ではどうでしょうか。目上の人に対する気持ちというのが、昔からみると少し薄らいできているような気がします。私自身、現代っ子で昔の事は良く知りません。しかし、「昔は親の言う事は絶対だった」といった話は聞いた事があります。目上の人に対して敬い、大切に思う気持ちはとても大切にしなければならないと思います。たとえ毎日顔を合わす親だといっても、甘えてばかりではなく、感謝・尊敬する気持ちは持っていたいものだと私は思います。劉判洙会長と大和田塾頭が、木曜学術会と四国政経塾の今後の交流について話をしている中で、「韓国が日本に対して見習うべきこと、また日本が韓国に対して見習うことがあるはずだ!」と言っていました。 私が韓国の市内を見ただけでも、市内中がパワーに満ちあふれていました。大和田塾頭も「戦後の日本のように町全体に活気がある」と言っていました。町づくり・国づくりに対する気持ちが、今の日本とは比べものならないくらいあると感じました。「お互いの交流を深めることによって、お互いに見習うべきことを見つけ出し、それに対し、積極的に対応し解決できれば、素晴らし い事だ」と、これからの木曜学術会と四国政経塾の交流について、前向きに進めていく話をしていました。 私も、これから四国政経塾の行事にできるだけ参加し、自分自身ができるだけ視野を広げ、アンテナを張って、自分を高めたいと思います大和田塾頭は、"頭で考えるのではなく、行動することによって、新しい発見ができる。新しい発見から次の物が生まれてくる"と言っていましたが、今回は特にそれを感じました。子供達にも、松山空港から伊予三島市に帰るまでに、それぞれの感想を聞いてみると、「自分達も外国というものに不安があったが、行って行動してみると、頭で考えていたよりも不安がなかった」と言っていました。子供達は子供達なりに、韓国というものを感じ、全員がまた行ってみたいと言っていました。そして、韓国から日本に帰ってきてから後も、ホームステイでお世話になった家族や友達と手紙のやりとりをしているそうです。私同様、子供達も、韓国で新しいものを見つけ、新しい友達を見つけることができたのだと思います。 |
||||||||||
韓国木曜学術会の機関紙に掲載された記事 |
||||||||||
目次へ |