国 際 交 流

                                    伊藤 のぞみ(12歳)

 私は、今回初めて国際交流に参加して、本当によかったと思います。大人のいない旅行は、もちろん初めてで、不安な気持ちもたくさんありました。でも、すごく楽しみにしていました。旅行カバンに、洋服や靴下など荷物を出したり入れたりしました。こんなことを何度か繰り返していると、
「どんな家族なんだろう。」
など、いろんな気持ちが思い浮かんできました。
 韓国に到着したときは、いろんなものが目の中に飛びこんできました。一番に目に入ったのは、人や車の多さでした。釜山というたった一つの市に、四百六十万人もの人口がいることにおどろきました。私たちの住んでいる市と、こんなに差があるとは思ってもいませんでした。また、二十階建てや三十階建ての建物が、たくさん並んでいたのにもおどろきました。ほとんどがマンションのように思えました。
 韓国で感動したことは、お寺でした。韓国のお寺では、いろいろな伝説やお寺のいいところなどを聞かせてもらい、感動しました。昔から伝わっている伝説も、すごく感心しました。誰もが自分の身をはって、自分たちの国を守ろうとするところにひかれました。
 古墳博物館は、古墳のすぐ横に建っており、実際に発掘された土器なども一緒に見ることができて、とても感激しました。日本で発掘されたものもありました。日本と韓国の土器が、似ていたことにおどろきました。同じ国でも、地域によって土器がちがっていたので、生活も違いがあるのだろうと思いました。
 初めてホームステイ先の人に会うときは、ドキドキしました。なかなか言葉が通じなかったけど、みんないっしょうけんめい話をしようとしてくれて、とてもうれしかったです。韓国語・日本語・英語、どうやって話をすればいいのかわかりませんでした。でも、家族の方々は、いろんな言葉で考えて、しゃべってくれました。
 一週間は、あっという間でした。韓国でもたくさんの友達ができました。日本の友達もたくさんできました。また、ちがう国の友達とも、みんな一生の友達でいることができればいいなと思います。生活が急に変わって、いろんな事で迷惑をかけたり、ちょっとわがままなところもあったと思うけど、いつでも笑っておしゃべりしてくれたのが、何よりもうれしかったです。気を使ってもらい、とてもうれしく思いました。韓国の友達が、英語でしゃべってくれたけど、私たちは少ししかわかってあげられなくて、言いたいことを理解してあげられなくて、ごまかしてしまったこともあり、自分でもくやしいです。でも、そんな中で、夜夜景がきれいだということを教えてくれました。みんなで見た、この夜景は、忘れません。
 最後の日にもなると、この一週間の思い出が、一気に思い浮かんできて、すごく悲しかったです。それは、この一週間の短い間で、いろいろな会話や交流を深めていったからだと思います。泣いていた私たちをなぐさめてくれたときも、最後までずっと手をふってくれたときも、とてもうれしかったです。
「また会えればいいね。」
とか、いろんな言葉を日本語で言いました。言葉は通じなくても、心は通じあえたと思います。
 もっともっと、交流を深めていきたいと思います。
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