第 137 号 |
須永博士講演会 |
平成19年11月18日(日)に四国政経塾主催で詩人の須永博士先生を向かえしての講演会「優しい心」を開催いたしました。 私自身にとっては今回の講演会が、塾主催で行う初のイベント活動でした。今まで塾で行ったイベント活動については、大和田塾頭を初め事務局スタッフの先輩方から普段より色々と伺ってはいたのですが…主催で何かを開催するということが、こんなにもエネルギーを必要とするなんて、正直想像していませんでした。 講演会の開催当日はもちろんの事ですが、それまでの準備期間には、開催に当たってのスケジュール調整、資料作成、協力団体の皆様へのご協力のお願いや支援金の収集などなど…ひとつの事を成し遂げるには、本当に沢山の皆さんのご協力と、時間と行動力を必要とするのだと実感しました。皆さん、本当にご苦労様でした。そして様々な形でご協力してくださった支援企業の皆様をはじめ、一般企業・団体の皆様、ありがとうございました。 また、講演会の当日、私は司会進行を勤めさせて頂く事となり…経験不足で緊張しながらも挑戦させて頂きました。私自身にとっては大変勉強になる貴重な経験となりました。しかし、慣れない司会に須永先生はもちろん、ご来場の皆さんにご迷惑を掛けてしまったのではないかと今でも不安も残っています。この場を借りて、お詫びと貴重な経験をさせて頂いたお礼をお伝えしたいと思います。 さて、須永先生との出逢いや今回の講演会開催に至る経緯は、以前の塾報にて少し紹介させて頂きましたが、須永先生は日本の各地や世界中を旅される中で沢山の人々とふれあい、その“出逢い”をもとに詩や絵などの作品を創作されている“旅の詩人”です。講演会は、先生の作品一つ一つを出逢いのエピソードと共に紹介するといった形で進められていきました。 どのエピソードにも“出逢いの大切さ”と“命の尊さ”を訴えるものがあり、須永先生は旅の中で出逢った全ての人々と“心”で接してこられたのだと感じる事が出来ました。一人一人と本気で出逢い、本音で話したからこそ感じられるものが、詩という形となって残り、だからこそ、先生の作品は多くの人の心に詩に込められた想いを伝え、感動を与えるのだと思いました。 私自身、四国政経塾での日々の活動を通して、人と出会う機会が増えました。今までの活動を通して、すでに沢山の人と出会いました。しかし、人と会う事や話す事に慣れて行く中で、本気で話すことが少なくなり、上辺だけの付き合いが多くなっていたように思います。それは、出逢っていない事と同じで、相手に何も伝えられていないし何も残せていないのではないか…そう思うと、とても悲しくなりました。 そんな事を思いながら講演を聞いていると「例え後悔するような過去があっても、人生に無駄なんてない。そして、よし今から本気で生きよう…と思ったその瞬間から、人は変われるのです」と須永先生は自身の体験談を話してくださいました。大切なのは、どんな事にも本気で向かい合う事であり、本気で行動する事だという先生の言葉は、ここ最近、何かと後ろ向きだった私にとって、深く響くこととなりました。 今回の須永先生の講演を開催するにあたって、塾生として活動して行く上で貴重な経験をさせて頂いたと共に、私自身、社会人として日々生活して行く中で失くしかけていた沢山の大切な事を思い出せたような気がします。須永先生のように、出逢いに敏感でいたい。そして、出逢いにより成長していける人間でありたいと心から思いました。 |
平成19年12月18日 |
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