第 152 号 |
ボランティア市民活動センター 『登録者の集い』に参加して |
3月14日、四国中央市のボランティア市民活動センターに登録している団体や個人を対象とした集会『登録者の集い』があり大和田塾頭と塾生3名で参加しました。 ボランティア市民活動センターは、市内のボランティアを行っている団体や個人が登録する機関です。今回私達が『登録者の集い』に参加する事となったのは、以前の塾の勉強会で塾生の石川さんより「私たち四国政経塾も今後の活動を現状よりも拡張・活発化して行くにあたって、情報や活動理念を外部に発信していくなどのPR活動が必要なのではないか」という意見が出され、それを期に「“四国政経塾”を市の“ボランティア市民活動センター”に登録してみては・・・?」という提案が出された事が始まりでした。 私自身はもともと気軽に参加していたもので…「多分、ボランティア活動についてのアドバイスや何かしら為になる講演を聞いた後に、他の団体と交流する時間というか自由に自己紹介して回る時間があるのだろうな…」とくらいに思っていました。 ところが会場に到着すると、入り口でスタッフの方から四つ折にした紙切れが沢山入った箱を「好きなものを引いてください。」と差し出されました。不思議に思いながらも一つ選び開いてみると紙には番号が書いてあり、「それはテーブル番号です。」告げられました。 なるほど…会場内を見渡すと10人ほどが取り囲んで座れるテーブルが12箇所ほど用意されており、それぞれに番号札が立っていました。どうやら普通の講演会では無いようです。 会場には、テーブルと席の数からすると100人前後のボランティアに携わる人々が四国中央市内から集まっている事になり、予想以上の人が参加していることに正直なところとても驚きました。 集会はまちづくり支援センター前田眞氏の講演から始まり“そもそもボランティアとは何なのか”という活動するにあたっての定義や“ボランティアとNPOの違い”について、また、1995年の阪神・淡路大震災を切っ掛けに日本国内においてボランティア活動が盛んになり“ボランティア元年”と呼ばれていることなどなど…今まで知らなかった事や貴重なお話を聞くことが出来ました。 その後、各テーブルで自己紹介を兼ねた活動の紹介や質問の後、個人個人の特技を出し合って一つのボランティアモデルを考え、その活動モデルを会場で発表するというディスカッションが行われました。私のテーブルでは、福祉を中心に活動されている方が多かった事と、教育者として経験を積まれた方が多かったことに加え、今後は高齢者と若者そして子供達が一体となった活動が必要になるという意見から、「三世代交流」という活動モデルを発表しました。 今回のディスカッションでは、団体の枠を超えたボランティア活動の可能性を感じる事が出来き、とても新鮮に思えました。 私個人の事にはなるのですが、今日まで“四国政経塾”というボランティア団体で日々活動していながら、身近にどのような団体があってどんな活動をしていたのかを知る機会は少なかったように思います。今回の集まりに参加したことで、今までの活動において自分自身の行動の幅や視野が如何に狭かったかを実感することが出来ました。同時に、自分達も含め活動やイベントなどは個々の団体がそれぞれ小規模で行っているのが現状だという事にも気付きました。そういった意味で、今まで地域に対して自分達の活動を十分にアピールし趣旨を理解してもらえていたのかを考えた時には不安が残るし、身近な団体と協力することで、今まで以上の何かを出来るのではないかとも感じました。 どんなボランティア団体やNPO法人の活動においても、趣旨に同調してくれる仲間は必要であり、イベントの企画や開催のおいては規模が大きくなればなるほど多くの人の協力が不可欠だと思います。もちろん、規模の大きさで活動の価値が決まる訳ではありませんが、同じ意識を持つ“仲間の輪”を広げることで自分達がより効果的に活動出来る場合や、地域に対してより大きな影響を与えられる場合もあると思います。 今回の『登録者の集い』では、当初の目的である四国政経塾のPRとしてだけではなく、その“仲間の輪”を広げる切っ掛けにもなり、同じ地域で活動するボランティア団体や個人の皆さんと出会い、意見や情報の交換が出来たという事だけでも十分に意義のある集まりだったと思います。そして何より、四国中央市には地域や街、身近な人々の為に利益を省みずボランティア活動を続けている方々がこんなに沢山いるのだと気付けた事が、今後の自分自身の活動においても励みになりました。 なお、今回の『登録者の集い』は第一回目だったという事で、主催者や関係者の皆様には大変なご苦労があったと思います。今後もさらに有意義な息の長い活動へと発展して行く事を応援すると共に、私自身も四国政経塾の塾生としてだけではなく、地域貢献を目指す市民の一人として積極的な参加と協力をしていこうと思いました。 |
平成20年3月14日 |
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