第 174 号
土佐の偉人を訪ねて
 私にとって今回の異人館巡りは2回目の参加となりました。前回の中岡慎太郎会館に引き続き今回も、土佐の偉人達を追う勉強会となりました。

 最初に訪れたのは、誰もが知っている坂本龍馬の偉大さ、行動力まで少しでも、あの幕末を生き抜いた龍馬を知ることのできる、坂本龍馬会館です。龍馬会館は桂浜の高台に建っています。龍馬は、この壮大な大海原を見て何を思い、何を感じていたのでしょうか?
 私もあの龍馬会館から壮大な大海原を眺め、自分は何をしたいのだろうか?この国を、いや自分の住んでいる町を良くしていけるだろうか?いいえ、よくするために何ができるのだろうか? しかし思いつきませんでした。あの幕末を生きた龍馬や、中岡慎太郎に学び、キレイごとでは何も解決しないことだけは心の奥に刻み、誓いました。
 すべては、行動を起こさなければ始りません。21世紀になった今、私も含めてある意味平凡な毎日を送れています。これでいいのです。いや、これでいいのでしょうか?平凡さゆえに忘れてしまっていた、愛情や、人情など心の豊かさを忘れてしまっています。
 まずは、周りのことではなく自分自身を見つめなおし、自分から自分の心から豊かにならなければいけないと思いました。

      

 坂本龍馬会館を後にして、次に向かったのは自由民権資料館です。自由民権運動と聞くとやはり板垣退助を思い浮かべてしまいがちですが、この自由民権資料館となずけられた意味が資料館を訪問してわかりました。確かに板垣退助の参議辞職から愛国公党を設立、納税、民の参政権を要求したことから、この運動は始っています。しかし実際には、この運動が幾度も弾圧にあい、決して、平坦な道のりではなかったことが、この資料館でわかりました。学校で習ったことは、自由民権運動=「板垣死ストモ自由ハ死セズ」というフレーズでした。この資料館で学び、初めてこのフレーズの意味を理解しました。自由民権運動の舞台裏には数々の困難があったことを初めて知りました。国を思うがゆえに、国民自ら政治に参加し改革を進める板垣退助に感動しました。

 今回も素晴らしい、土佐の偉人達を見ることができました。龍馬や、退助みたいに、ならなければ、道は開けてこないことが改めて痛感しました。私の行動力などたかが知れています。しかし、されど私なりの行動力を少しでも発揮できれば、私自身、周りの人たちから幸せになっていけるものと信じています。まずは自分から まずは自分から行動を起こせるように、日々の生活を大事にしていきたいと思います。
平成21年3月14日
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