第 280 号
高知県立坂本龍馬記念館訪問
 初めて偉人館めぐりに参加させてもらいました。坂本龍馬記念館については知ってはいたし、有る事は知っていましたが、今までは訪問する機会がなくはじめての訪問でした。新鮮で、良い経験になりました。
 坂本龍馬記念館は、建物自体も先進的でこったデザインで、4階の展望スペースは、太平洋の大海原に突き出た感じで、たいへん見晴もよく、高知から海の向こう、世界に通用する日本を夢見た坂本龍馬のことを展示するには、ふさわしい建物でした。
 展示物についても写真、手紙、ピストルの模型、龍馬が暗殺された近江屋の復元など、ビジュアル的に見やすい展示が多く子供からお年寄りまで誰でも楽しみやすい博物館でした。
 一度NHKの検証番組で見たことがあったのですが、龍馬と中岡慎太郎が暗殺刺された、近江屋の部屋の復元などは、番組であったように、刀が上から振り下ろせない天井の低い室内やその時にとんだ龍馬の血痕についても再現されており幕末の臨場感が伝わってきました。一つ注文を付けるとしたら展示室の室内がたいへん明るかった為、出来れば龍馬が襲撃を受けた夜の状況を再現してもっと暗い室内にした方がもっと幕末の密会の臨場感がでるのではと思いました。

 今回の坂本龍馬記念館訪問で坂本龍馬についてあらためて分かったこと、感じたこととは、坂本龍馬は確かに江戸幕府を終わらせ、大政奉還のきっかけを作った人物ではあるが、教科書にはっきり出るような歴史の表舞台になるところでは活躍していないし、あまり記録にも残っていないと言う事でした。あれほど小説、テレビドラマ、映画などで繰り返し放映されヒーロー化されてはいますが、実際の歴史に残る功績としては、多くを残しているとは言えない人物の様に思えます。
 確かに歴史の表舞台で名前を残しているとは思いません、しかし表舞台の歴史のきっかけづくりについてはことごとく関係して、中心人物として奔走していたと言えます。
 たとえれば、大きな船のエンジンの潤滑油の様に思えます。しかし、これほど坂本龍馬が現代でもてはやされているのは、この坂本龍馬記念館にある歴史の表舞台とはあまり関係ないかもしれない資料からわかる坂本龍馬の人となり、新し物好きで女性好きで、だれとでも仲良くできる、立場の違う人の話しをしっかり聞き、素直によいところを吸収できる、柔軟で人なつこい性格が、幕末の人にも、現代人にも受けているのだと思います。それでいて、ちゃっかり商売人としての才能もあり頭がいいところ。そんなところに誰もが憧れ、うらやましくおもうのではないでしょうか。
    
 今回の偉人館巡りで今まで分かった様でいた四国の偉人坂本龍馬について自分なりに再発見できました。良い経験ができました、ありがとうございます。
平成26年8月23日
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