第 291 号 |
高知県立民俗資料館 自由民権記念館・坂本龍馬記念館訪問 |
5月21日、高知県立歴史民俗資料館・自由民権記念館・坂本龍馬記念館を訪問しました。3館とも幾度と訪問していますが、何時ものように塾を9時に出発、最初に向かったのは、高知県立歴史民俗資料館に向かいました。 資料館は、歴史系総合博物館として平成3年5月に開館して以来歴史館の愛称で多くの方々に親しまれています。館の立地する岡豊山は戦国時代、長宗我部氏が居城とした場所で、散策しながら学習できる歴史公園として整備されています。また、平成22年4月に最新の研究成果基づき、リニューアルしています。 戦国時代に入り勢力を広げ、長宗我部元親の代で他の豪族を討滅・臣従化して勢力を広げ戦国大名に成長します。土佐一条氏を滅ぼし土佐を統一。その後も勢力を伸ばし、ほぼ四国統一までこぎつけますが、羽柴秀吉の四国征伐の前に敗れ、土佐一国に減封され豊臣政権に臣従します。恥ずかしながら、長宗我部の事は知っていましたが、岡豊城の事は知らず、資料館を訪れたことで、岡豊山に四国を代表する戦国武将・長宗我部が居城した城跡があることを知りました。 次に向かうは、自由民権記念館、その後龍馬記念館ですが、幾度となく自由民権記念館、そして龍馬記念館を訪問していますが、皆さんも解っていると思いますが、自由民権運動とは、明治維新によって新しい時代となり、このあたらしい日本をどういう国にしていくのか? このことを真剣に考え、明治政府の目指す方向とは違う道を構想した人々が「明治第二ノ改革」すなわち自由民権運動を呼びかけ、これに賛同する多くの人々が運動に参加した。憲法をつくり国会を開こう、税金を安く、言論や集会が自由な世の中にしようと彼らは訴え、運動は全国に広がり、日本で最初の国民的な民主主義運動になり、その中で「自由は土佐の山間より」と言われるように、土佐の人々は大きな役割を果たしました。 土佐の勤皇の志士達の偉人館めぐりを多くかさねていますが、土佐からこの様に多く日本を変える志士達、先人達の多くの人が苦労をかさね生まれた日本。今の日本の政治はいかがでしょう? 現在の日本政治は、国会は政権争いに明け暮れて、国民の為の政治をうたい文句にして生まれた民進党はバラバラ、他の党は政権争い、選挙一色、又、地方政治に置いても住民の為の政治が行われているのか疑問が残ります、と以前の塾報にも書いてありますが、実際に何が必要とされ、町や国の発展、そして市民の為の住みよい町づくり、もっとじっくり考えてもらいたい。私利私欲に捉われるのではなく、国を真に繁栄させようという事にもっと力強い信念を持ってもらいたいと願います。 最後に、平成27年4月11日~5月24日まで「龍馬に大接近」を開催していました。桂浜からはるか太平洋の彼方を見つめる龍馬像の脇に約13mの特別展望台を設置しており、龍馬と同じ目線から太平洋を眺める事ができました。その高さからはるか彼方を眺める太平洋は壮大でしたが、志士達の眺めていた太平洋はどのように映っていたのか、国の方向性は政治家にお願いするとしても、今までの世界は自然豊かな環境を保っていたが、この自然を崩しているのは私達自身だと考えれば、今の自然豊かな景観を維持していかなければならないのなら、私達自身で出来る事があるのではないだろうかと考えさせられました。 |
平成28年5月21日 |
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