四 国 政 経 塾  徳 島 大 会
 平成7年6月16日 クレメントホテル徳島にて四国政経塾徳島大会が催されました。
四国政経塾塾長 橋本邦健氏の挨拶の後、コォ・クリエント・ジャパン代表取締役田近秀敏氏によりまして「地域から日本を変える」を、テーマに講演して頂きました。田近先生は、松下政経塾3期生の卒業生であり、現在経営コンサルティング、ビジネス・トレーニング等の分野でご活躍されており、私も楽しく講演を聞くことができました。コォ・クリエント・ジャパンを訳すと、『共に創ろうよ日本を』になるが、企業研修・人材育成を問題意識とされ、人材を引き出すことを専門にされている。
 講演で一番興味を持てた内容を紹介致します。皆様もやってみて下さい。正方形の中に均間隔に9つの点があります。4本の直線を一筆画書きして下さい。正解は後でのべるとして、こ
のゲームは、パラダイム(思い込み)が強すぎるとなかなか解決できない。点をたどることばかり考えているとますます困惑してしまうゲームだある。しかし、ゲームをして次のように理解致しました。多くの人が学校でシステム的な頭の働かせ方を習い、どうしてもシステム的に働いてしまい、アイデアが出てこない。今までのシステム的な枠の中で考えるというやりかたでは解決できやしない。ところが、考え方の枠を越えていける人は実に簡単に解決できるのである。枠にとらわれない自由奔放な頭の働き:創造力が必要だと思いました。また、創造力を発揮していくには現実を見極め、そこからヒントにしてアイデアを生み出していかねばならないことも十分理解できた。例えば、リゾート法、多極分散方、民活法などの開発制度は地域や施設の採択条件、補助・助成の条件などは、おしなべて全国一律の内容である。何かをこうしたいという発想を地方から出てくれば地方の特性の全く見られない金太郎アメのような構想にしかならないだろう。自ら考え、自ら企画し諸制度を利用して、自らの力で実現していく試みが、各地から様々な形で現れているが、より一層思い切った発想の転換パラダイム・チェンジが求められている。
 『地域から日本を変える』という大胆な活動を進めようとしている四国政経塾は、前に述べたことを踏まえてPR活動も今後必要であるといえる。地方からの情報発信、マスメディアを通じてPR活動を継続していかねばならない。自立の精神、自由の発想をし企画力、事業提案力を高め地方のアイデンティティーを確立しながら常に全国、世界に情報を発信し続けることが大切である。
 また、講演終了後、徳島の有志20名が集う中、西野副塾長により四国政経塾の経営と現況を説明したほか、質疑応答、懇親会を行い徳島大会の幕は閉じた。
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