韓国「機会の学塾」交流事業に参加して
 平成21年4月25日〜28日の4日間、約1年ぶりとなる韓国「機会の学塾」へ交流訪問に参加しました。
 初日は「機会の学塾」塾主ユウ・パンスー先生のご自宅でもあるペンションに宿泊させていただきました。いつも釜山市内での宿泊でしたので、初めて韓国の田舎に行けることもあって、田舎育ちの私には楽しみな訪問でした。車で移動すること約1時間半、現地に到着。ダムを見下ろすロケーションは自然いっぱいの素晴らしい風景でした。韓国の山肌は岩盤が多く、緑は少ないイメージがありましたが、全然違っていたので少し意外性を感じました。とにかく空気は美味しく、風は少し冷たかったですが、夜は物音ひとつしない静寂に包まれ、十数年前の自分の田舎の風景と重なり何とも言えない懐かしさを感じることができました。ユウ先生の奥様に御馳走にな
った朝食もとても美味しく、家庭の温かみを感じることができ、大変気持のよい宿泊ができました。心より感謝申し上げます。

        

 2日目はいつもお世話になっている学塾理事でもあるヤン社会長とお会いし、昼食を一緒に取りながらご面談をさせていただき、ヤン会長の会社訪問をさせていただきました。最近事務所を移転したとのことで、真新しいデスクが並び、広いフロアが広がり、IT関連企業の成長と成功を垣間見ることが出来ました。その後ホテルにて休憩後、国際市場を少し散策してから、夕方にはチャガルチ市場にある韓国風お刺身のお店にて、夕食を御馳走になりました。

        

 3日目は自由時間が殆どで市内散策の後、夕刻に学塾OB会の方々と市内にてバイキング料理にて夕食会に参加しました。いつもながら言葉の壁があり、覚えたてのあいさつ程度の韓国語を話すのが精一杯で、互いのコミュニケーションは取れず非常に残念に思いました。

 夕食後事務所に移動し、8時から大和田塾頭が講義を行いました。通訳はキムさんで今回も途中交代という形になりましたが、原稿のないぶっつけ本番の通訳は本当に大変だと思いました。講義に当たっては事前に原稿や資料などの準備をしておくことも必要ではないのかと、今後、協議する必要があると思いました。講義の内容は学塾の後継者問題に関するナイーブな点もあり、私の立場では何も発言することも出来ません。シビアな問題だけに、今回は内容については差し控えさせていただきます。
 ただ、機会の学塾に投げ変えた問いの中に、本気でないものは残らないで、本気の者だけが残
ってほしいとの内容がありましたが、これは私ども四国政経塾にも同じことが言えるのではないか?と思いました。それぞれの目標や目指すものも違うかも知れません。真剣に各々が自分に問いかけるべき問題ではないでしょうか?何かに依存する生き方よりも自立を目指す生き方を真剣に見つめ直す時期が、私たちにも問われているのではないか?と思わされた今回の訪問でした。
 最後になりましたが、いつも韓国の皆様には温かくお出迎えいただき、ご多忙の中をいろいろご案内いただき心より感謝申し上げます。
平成21年4月28日
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