韓国「機会の学塾」交流
 平成19年2月23日(金)〜25日(日)の3日間、韓国釜山市にて活動し姉妹塾でもあります「機会の学塾」を訪問致しました。今回の訪問は私達塾生にとっても大変意義深い訪問であり、先ずは私自身が「機会の学塾で講義を行うこと」そして「塾相互の関係がユウ塾主と大和田塾頭の信頼関係でのみ続いて来たという現状を、今後どのように継続して行かなければならないか!」を協議すると言う、2つの大きなテーマを持って望むこととなりました。
 出発当日の朝6時に事務所を出発する予定で、意気揚々と事務所に着きますと、今年より入塾した事務局の西村さんが一番早く到着し、出発の準備をされていました。実は、西村さんは今回都合により参加出来なかったのですが「せめて見送りだけでも」と早朝より準備をして下さっていました。その心遣いを大変うれしく思います。有り難うございました。
 いつもは淡路島洲本港から高速船で関西空港に渡っていましたが、利用客の減少などからでしょうか?!4月で廃止になるという事を聞いておりましたので、今回は車で関空に向かいました。片道4時間半の道のりは、やはり不便さと移動の大変さを感じながら韓国釜山市へと向かいました。空港に着きますと、いつものように機会の学塾の皆様が出迎えてくださいます。何かと忙しい中をいつも歓迎していただき本当に感謝合掌の心境であります。一旦ホテルに入り小休憩の後
夕刻より学塾の皆様と共に会談をしながらの夕食をご馳走になりましたが、これもまた何時もの如く大変美味しく頂きました。機会の学塾のある事務所へと向かい、事務所内で簡単に通訳のキムさんと打ち合わせを行いましたが、事前に資料を送れなかったことが反省点であったかと思います。大変ご迷惑をお掛け致しました。
 大和田塾頭より我々四国政経塾の塾生を紹介して頂き、まず塾頭から環境問題を例に挙げ、人間の営みの根幹は突き詰めれば、全て自分自身の行動や考え方によるものであり、つまりは周りを変えるには先ず自分自身が変わる事と言う、四国政経塾の基本理念に基づいた地域から日本を変えると言う意味についての講和を機会の学塾生に送られました。また、機会の学塾が創設され今年で10周年を迎えることとなり、理事者の中でも特に功労があった者に与えられるという金の学塾バッチが、大和田塾頭に送られました。10年間の努力が報われ何物にも代え難い名誉な事ではないでしょうか。本当におめでとうございました。
 次はいよいよ私からの講義ですが、今回は現在の機会の学塾生に四国政経塾の活動を少しでもご理解頂き、今後一層の友好関係に繋がればと約50分程のお時間を頂き、四国政経塾の活動指針である「行動・知識・文章」をテーマに、私がこの2年間で学んだ事を中心にレポートをまとめ、真の成功とは何か・・・それは生涯学び成長し続け、そして後継者を育成し、見守る事が出来て初めて成し得るものであることではないかと言う事を伝えさせていただきました。講義と言うにはまだまだ勉強・経験不足な点が多々ありますが、こんな私の講義でも熱心に頷きメモを取ってくださる塾生の皆さんの姿に深い感銘を覚えました。また、講義のお礼にプレゼントまでいただき本当に恐縮しております。ご清聴誠に有り難うございました。私自身まだ成功しているわけではありません。寧ろいま正に目標に向かって進むべき入口に立った所であります。今回の講義は、言行一致に基づき自分自身にも言い聞かせる思いで行ったこともあってか、比較的自然体で出来たように思います。しかし、言ったからにはこれからが大変です。更に頑張らねばと喝を入れております。ホテルに帰り反省会をし各々感じた事を話し合いました。今回初めて参加した、塾生の日林さん・石村さんも新鮮な気持ちで大変よい刺激を受けられた様子であり、今回の訪問も有意義なものになったことを確認し、床についたのが12時前・・・長い一日が終わりました。

           

 2日目は釜山市内の散策からで、先ずは釜山商人の原点でもあります「チャガルチ市場」へと向かいました。水産物が所狭しと並べられ取れたての生きの良い魚介類が販売しされています。ちなみに魚介類は日本の魚と殆ど同じですが、見たこともないような物もあり、ちょっとした水族館気分が味わえます。次に「国際市場」を散策しました。ここは韓国戦争の時、避難民が軍需品等を並べて売り始めてできた市場であり、1980年代まで釜山の最大の市場として存在しましたが、市場の改装や釜山市役所の移転などでその勢いは以前ほどではないそうですが、衣類、カバン、眼鏡、寝具類、食料品、各種の輸入品など様々な物を売っており、殆どの店で日本語が通じるので、是非皆さんも一度来て見てください。

       

 さて、今回訪韓の2つ目の大きなテーマでもある今後の両塾の関係について、夕刻に機会の学塾卒塾生幹部の方々と一緒に夕食を交えての懇談会を行いました。以前より両塾の代表による関係から塾生間への交流になかなか繋がっていないことを相互に反省し、今後は学塾の幹部と政経塾事務局がまず中心となって相互交流を活発にすることが大切であることを確認し合いました。具体的には機会の学塾卒塾生の会長でありますソン・ピルス氏を中心に数名の幹部と、我々四国政経塾事務局が密接にメールなどで意見や情報交換、そして実際に日韓を行き来しながら、経済や文化交流の具体案を企画して行こうと言う取り組みを始める事を約束しました。今までは、塾頭の講義による交流が中心となっていましたが、今後は塾生自らが積極的に相互関係を深める努力が必要だからです。訪問した時だけの関係ではなく、現在ではインターネットやメールなど便利なツールも沢山ありますから、もっと相互に活用しあうことも上げられました。また、意思疎通の方法として共通語(エスペラント)の取得についても話し合われましたが、共通語については分法が同じ韓国語と日本語について相互に勉強するほうが効果的ではないかということで今後の課題となりました。幹部の一人でもあり通訳をして下さいましたリーさんから歌のプレゼントがありました。愛は運命であり、出逢いは個人ではない・・・と言う意味の韓国の唄です。韓国語は分からないのですが、澄んだ歌声がまるで賛美歌のように聞こえ気持ちは十分に伝わって参りました。我々からも日本の「ふるさと」をお礼に歌いました。カラオケで歌うのとは違って、緊張で汗だくになりましたけれども、唄で一つ心が通じ合えたように思え、今後の友好関係に一つ自信に繋がりました。今回の会談は、いつもより一歩進んだ内容となり本当に意義あるものになったと思います。また、機会の学塾との交流を通じて現在、経済活動として株式会社テック仲通を稼動させておりますが、5月頃にはその成果となる収入も見込めることから、初めて得た収入で少額になるかも知れませんが、機会の学塾にテック仲通からの寄付金の贈呈もお約束させていただきました。ユウ塾主の「金額じゃない。その気持ちが大変うれしい」というお言葉が私の胸に深く刻み込まれました。皆様と出会えた事が本当に私も嬉しく、また誇りに思います。

 3日目は朝7時50分にホテルを出発、一路帰路へと着きました。今回も沢山の塾生の皆様にお世話になり、心から感謝申し上げます。今回の交流を通して今後更なる友好関係を深めるためにも共に学び歩んで行きたいと強く強く思いました。
平成19年2月25日
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