韓国 機会の学塾生・来塾
 機会の学塾OBである、金美香さんが、今回、7月14日〜19日に掛けて四国を訪問する事になりました。美香さんは、私たちが学塾の勉強会に参加させて頂いている時、何時も通訳をしてくれている方で、日本語が完璧です。又、美香さんの旦那様は大学の教授でもあり、旦那様も日本語ができるそうです。 その美香さんの訪問予定の内容は、観光目的ではなく、現在、美香さんが大学院として大学に通っており、日本における公民館活動や公民館主事・社会教育主事等
、勉強していています、以前から、公民館の成り立ちから、現在の公民館の活動内容・公民館主事の役割・社会教育主事等、資料を集めメールでやり取りをしていましたが、資料ではなかなか解りづらく、そこで日本に来て、実際に公民館で働いている主事さんに会って話を聞きたいという事で、今回の訪問が決まりました。

 15・16日は、松山市の生涯学習センターと公民館を訪問、17日は新居浜市の公民館訪問予定に決まりました。いきなり公民館を訪ねお話をすると言っても不可能なので、事前に訪問許可を頂かなくてはならない為、当塾の事務局長でもある、鈴木事務局長(鈴木県議)に協力をお願い致しました。松山市では、鈴木県議から戒能県議を紹介して頂きました、戒能県議の協力の下、松山市の公民館訪問、新居浜市では古川市議の協力の下、新居浜市の公民館訪問日程です。

 14日、松山到着の為、松山空港へお迎えに行き、この日は夕方到着の為空港へ到着後ホテルにチェックインを済ませ、夕食に出掛けました。今回訪問の為、松山でお世話になる、戒能県議に挨拶、又今回お世話になるお礼もかねてという事で、一緒に食事をしました。戒能県議にお会いするのは初めてで、当塾の大和田塾頭に戒能県議ってどんな方ですか・・・?と事前に聞きました、話を聞いてみて、とても緊張しながらの食事になりそう・・・と思っていましたが、自分が思っていたより和やかな食事に終わりました。
 15日、9時半=生涯学習センター訪問の為、9時にホテルを出発。生涯学習センターに着くと、センター玄関前で、真鍋課長をはじめセンターの方々が出迎えてくれました。玄関前ではありましたが、名刺交換・挨拶を交わし、センター内の一室に案内されました。最初頭の中では、4・5人くらいで話を聞けるのかなと思っていましたが、センター内における各課の方々が(約10名)同席していて、センターの概要・施設など丁寧に説明をしてくれました。約1時間半〜2時間程センターの事、施設の役割や公民館の説明をしてくれました。その後、施設内にある愛媛人物博物館へ案内してくれました。館内は、学問・教育・政治〜芸術・文芸etc.と、愛媛県にゆかりの深い偉人・賢人の遺品(約5千点)や業績を展示しています。話を聞いてみると、年間に約1万2千人の来館があるそうです。現在、愛媛人物博物館3階・企画展示室にて、『考古学の美術館・いにしえの美〜掘り出された宝物〜』が、8月31日()まで開かれています。展示品は今から約2,500年前の弥生時代から500年前の中世土器など展示しています。皆さん行ってみては如何でしょう・・・。
 センターの方々から色々な話が聞け、又施設内の見学、感謝しています。とても勉強になり、貴重な時間を有難う御座いました。

        

 16日、この日は戒能県議が松山市の公民館を案内して下さるという事で、県庁・県議会自民党控え室で待ち合わせという事で昼過ぎに県庁に向いました。自民党控え室は以前一度行った事がありますが戒能県議を待っている時間、やはり室内の空気が私には落ち着かない空気でした(すみません)。
 戒能県議が事前にアポ取りをしていてくれて、・味生公民館 ・和気公民館 ・五明公民館と、それぞれの公民館を案内してくれました。公民館活動の内容は、やはり地域に密着し
、住民とのコミュニティーを重視し活動していました。公民館の年間行事には、ふるさとまつりや桜まつり、ほたる祭り
・盆踊りや体育祭(他にもイベントがありますが)各教育部の事業等、年間を通して様々なイベントや行事が組まれていますが、五明公民館に関しては、町から少し離れているせいか、過疎化が問題になっていて、地域づくり、そして住民とのふれあいをどのようにして盛り上げるか、という問題にも取り組んでいるそうです。話を聞いていて、まず住民の事を知り、住民と共にふれあいの場として取り組む姿は感心させられました。一方、とても強く印象に残り、又、すごく感心した公民館は、和気公民館でした。和気公民館の活動は、詳しい説明が上手く出来ませんが、現在の公民館活動までには随分苦労があったそうです。しかし、今は館長自身が住民からの信頼があつく、住民と共に公民館活動が行われています。住民全体でイベントを考えたり、住民ひとり一人、自分の意志で公民館に訪れ、イベントの準備をしたり、住民のコミュニティーの場として動いています。和気公民館の活動を聞き、住民の方々が、地域を考え、コミュニティーが取れ会
っている、すごく勉強になりました。又、各公民館に、〜を行って下さい、とか、〜のようなイベントをして下さい等と、市の方から連絡事項があるそうなのですが、和気公民館では、公民館活動が館長と住民が一つになって日々動いているので、市の方からの連絡は一切ないそうです。

 政経塾で勉強していますが、政経塾は「地域から日本を変える」をテーマに掲げ、活動をしています。それぞれの公民館活動の話を聞き、大変勉強になりました。住民ひとり一人が変わっていく、変わるという事は、地域が良くなるという事、住民とのコミュニティーがいかに大切であるかという事を教えて下さいました、有難う御座いました。

 17日、この日は新居浜市の公民館訪問です。上記説明しましたが、古川市議の紹介で、社会教育課の関課長を紹介して頂きました。関課長からは泉川公民館を案内してくれました。関課長から泉川公民館に向かう途中、ある場所を通ってほしいと依頼がありました。その場所とは、少し前に11号バイパス(新居浜市)が抜けた場所でした、11号バイパスの分離帯に、樹が植えてありました。自分たちの住んでいる地域を少しでもきれいにしたいという思いで、樹を植えたのが、泉川住民の方々です、植えた樹には、植えた方々の名前が記されています。地域の人が一つになって、町を良くしようという考えには、驚きました。
 泉川公民館に着くと、今西館長さんが出迎えて下さいました。今西館長さんから公民館の話や泉川公民館の活動などの話が聞けました。泉川公民館では、町を良くしよう、自分たちの地域をきれいにしようと、泉川小学校校門前の花壇に小学生自ら花を植えるなど、先ほど話しましたが
、11号バイパスの樹もそうです。泉川の人たちが、自分たちの町の為、地域の為に活動しています。私もそうでしたが、皆さんもそう大半の方々がそうだと思いますが、町の花壇に花を植えたり、分離帯に花や樹を植えたり、それから掃除等・・・、それは市の役割だと思っているでし
ょう、それは大きな間違いだと思い知らされ勉強になりました。又、社会教育課の関課長・泉川公民館の今西館長・そして泉川小学校の目見田校長先生は、小学生から年配のお年寄りの方々の為に、泉川小学校教室の一室を、地域のコミュニティーの場として準備を進めています。教室を案内してくれましたが、教室の中には応接セットや食器類など、このほとんどは住民の方々が使わなくなった物を家から寄付してくれた物で、着々と準備が進んでいました。教室が地域のコミ
ュニティーの場に成った時、是非訪問させて頂きたいです。関課長はじめ、今西館長、そして突然の訪問でしたが、目見田校長先生、貴重な時間を有難う御座いました。

        

 18日、この日は前日から公民館の訪問、沢山の人との対談と、忙しい日々でしたので、1日のんびり過ごす時間を取りました。14日・15日は松山で宿泊でしたが、16日から18日まで、美香さんには私の家に泊まってもらいました。昨晩(17日)、家でゆっくり食事をしている時、私の父が、韓国の人たちは朝モーニングに出掛けたりしますか・・・と、美香さんに質問したところ、モーニングに出掛ける習慣はないと答えました。そこで父は、『明日(18日)何もないんだったら、朝はゆっくり起きて、日本の、朝のモーニングを、食べに行ってこいや、ほんでの、食べた後、スーパー行って、漬物とかの自分の好いたもんお土産に買ってこいや』と、言ってくれました。多分父は、父なりに忙しいスケジュールの中、せっかく1日自由な時間があるなら、1日しかないけど何も考えず日本での時間を過ごしなさいと言ってくれたのだと思います(父さんありがと)。昨晩の父の言ったように、朝ゆっくり目覚め、10時半頃モーニングに出掛け、その後スーパーで買い物、昨晩の夕食の時、いがいにも美香さんは、梅干とかたくわんとか日本の漬物が好きだと言っていました。買物は漬物や焼きソバやソース、ちょっとしたお菓子など、お土産に買いました。さて美香さんにとってリフレッシュ出来たかどうかは・・・美香さんにしか分かりません。
 美香さんとは学塾との交流の中で、メールのやり取りなどと、友人というより今では私にとって姉さんといった存在です。短い時間だったけど、美香姉さんと過ごすのもこの日が最後の夜という事もあり、家での食事ではなく外食です。私の母とは何度か会っていましたが、今回美香姉さんが家を訪ねて父と出会い、せっかくなので家族を紹介しようと、食事の席には、私の兄夫婦・甥・姪も同席してと、事前に連絡を取っていて、桐内家7人・大和田塾頭と日本で最後の夕食を楽しみました。兄夫婦と美香姉さんが同世代という事と、子を持つ親という事もあったのか、わりと話が盛り上がって楽しい時間が過ごせたと感じています。食事が終わり、家に着きこの日は夜中2時頃まで美香姉さんと色々語り合い・・・寝床に着きました。

 19日、帰国の日です。昼ごろ松山に着き、少し時間があるので、松山のスーパーにより、少しの買い物をしました。美香さんが私の家に泊まった時、家にあった座布団がえらく気に入られ
、家にあった座布団を買って帰ると探しました。実は昨日(18日)地元のスーパーで探したけど売って無かったのですが、さすがに松山ですね、絵柄は違いますが、同じ座布団がありました
、良かったです。座布団を買い、それと、日本のお味噌、旦那さんにお酒等と、お酒は持って帰るのに割れたらいけないので、紙パックの物を見ていましたが、梅錦の「ずっと好きでいて下さい」というお酒が目に入り、旦那さんのお土産に良いですと、美香さんに勧めました。もちろん割れないように梱包してもらい、買い物も済ませ、空港へ向いました。

 今回、美香さんの訪問で、沢山の人のお陰で貴重な時間となり、そして勉強になりました。今まで、公民館の事など気にも留めなかった私ですが、美香さんのお陰で、公民館活動の事も少し理解し、また、公民館活動の勉強の中で、住民の大切さ、地域の思いやり、考えさせられる事ばかりで、良い勉強になりました。

 最後になりましたが、鈴木県議をはじめ、戒能県議、古川市議、生涯学習センターの方々、公民館の方々には、お忙しい中、時間を空けて下さり感謝しております。美香さんにとっても、良い論文が出来上がる様お祈り致します、本当に有難う御座いました。
平成21年7月19日
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