韓国釜山市=姉妹塾・機会の学塾訪問
 6月28日(木)〜30日(土)韓国釜山市にある姉妹塾・機会の学塾へ勉強会の為、訪韓する事となりました。

 28日、塾を7時に出発、以前までは淡路島の洲本港から関空まで船の便があったのですが、乗客数が少ないためか今年の4月に欠航となり、四国中央市から関西空港へ車での移動という事で、関空までの時間が約4時間かかりますから朝早くの出発となりました。毎回感じる事なのですが、四国4県のうち釜山直行便ができないものかと思い知らされています。釜山に到着すると何時ものように学塾の卒塾生が迎えてくれました。迎えてくれた、イさん・チェさんと再開の挨拶を交わし空港からホテルへと・・・。ホテルへ到着後休憩をとり、夕刻5時過ぎホテルに、学塾・塾主並びに事務局・卒塾生の方々が迎えに来てくれて夕食をご馳走になりました。食事の後機会の学塾へ・・・。

 勉強会内容
 1.自分たちが何故生まれ・この世に生まれた自分の
   役割について(大和田塾頭)
 2.日本の若者についてです(塾生・日林)

 先ず政経塾・大和田塾頭の講義で、何故人は生まれ、そして生まれた役割についての講義ですが、原始時代の人類は、言葉も知らず文字も知らない、だが神から与えられた役目を実行し生きていた。その証に、全ての物を分け合う心(居・食・住)を共に助け合い命を後世に伝えています。しかし、時代が進むにつれて、自己中心的な考え方が人に芽生え争い事がおきるようになり、現代においては、文明が発達し、人と人との交わりがなくても何の心配もなく生きて生けるようになってきた。時代が変化するにつれて人の心も神の道から外れ、自分一人で何でも出来ると勘違いをしています、この世は共存の世界であり、人のために自分に何が出来るかもう一度考え直すべきではないでしょうか?人それぞれ天から授かった天分があり、それを自分自身速く見つけその役目を果たす事がこの世に命を授かった意義がそこにあるのではないでしょうか?その為には、先ず全ての物(自分の身体・周りの物全て)に感謝する事から始まり、自分の周りに良き環境が現れ神の道に乗れるのではないでしょうか?という内容の話でした。講義内容は凄くうなづける話でした。

 次に、政経塾塾生・日林さんの講義、日本の若者についてです。この議題には、政経塾の勉強会で事前に話し合いをしましたが、現在、新聞やTVなどからも解るように、未成年者の犯罪や、命を粗末にする若者が増え、現代の若者に欠けている答えは直に出てきますが、逆に良いところ?と、考えると答えが直に出てきません、日本全ての若者が昔に比べ悪いとは言いません、若者の中にも、自分の考えをしっかりと持ち、社会に向ける姿勢や努力を惜しまない若者もいますが、何故良い所を、と問いかけられたら答えが出ないのか、雑誌・新聞・メディア等、情報などにも問題があり、良い者は採り上げず、悪い情報を直に採り上げ流している事にも問題があります。そう言っていると、社会が悪くなっているといえますが、今回の議題は、現代の日本の若者についてですので、講義内容については、日林さんが、自分に感じる今の日本の若者についてまとめていました。日林さんが感じる現代の若者の事を伝えた後
学塾の方に皆さんの感じる韓国の若者について意見を聞きました。学塾生の方は、家庭を持ち、子を持つ親が大半で、学塾の方の一人に、昔は家や学校・フィットネスクラブ等、などといったいろんな場所での人とのコミュニケーションを取る事があったが、現在では昔以上に勉学の時間が多く、友人とのコミュニケーションを取る事がない現状や、今日本や韓国だけの問題ではなく世界中でネットでのコミュニケーションを取る者が増えてきている、子を持つ親からしてみると見えない相手とのコミュニケーションのやり取りが今は不安であるといった意見や、又、韓国では、2年間の徴兵制度があり、最低限の上下(礼儀)を身に付ける事ができるので幸いな事だと思っている、と言った意見もありました。現代の若者についての意見交換の中、それぞれ国は違
っていても、昔と比べるとやはり現代の若者の社会における姿勢・考え方・行動等など、これから互いの社会に向けて不安を抱えている事は避けて通れない事だと実感しました。
 今回の講義では、塾主からおほめのお言葉を頂きました。毎回、大和田塾頭の講義は、人としての原点でもある、人としての心を忘れない事、様々な事から人としての事を学塾との勉強会だけではなく、政経塾での勉強会でも教わります。日林さんの講義内容はとても意義のある内容
そして学塾生との意見交換が出来た事、自分にも感じましたが、とても良い勉強会に終わったと感じています。私は、人に与える言葉・知識など持っておらず、また人に話す力も備わっていません、ですが大和田塾頭だけではなく、今までの講義内容、塾生の石川さんや日林さんの心に感じるもの、また様々な事を教えて頂きたいと思います。
 次に、講義ではないですが、前回の(今年の2月)勉強会に参加した時に、機会の学塾との交流を通じ、また四国政経塾の活動資金を作り出すために、環境をテーマにおいた、経済活動として政経塾塾生・石川さんが(株)テック仲通という会社を立ち上げました、そして先月5月に収入を見込める事から、初めての収入で機会の学塾にテック仲通からの寄付金をと約束していました。その時、劉塾主からは「金額ではなく、その気持ちが大変嬉しい」という言葉も頂いておりましたが、その時の約束を果たす為、小額ではありますが、テック仲通 石川社長から機会の学塾へお渡ししました。勉強会を終え、ホテルへ戻り1時間ほど反省会をして眠りにつきました。

 2日目=釜山市海雲台区に訪問。9時にホテルへ劉塾主とチェさんが迎えに来てくれました、海雲台区訪問では、日本でいう区役所への訪問でした。到着後、応接室に通されました、今塾で韓国語を習っているせいか、机に置かれていた新聞などの韓国語を「この文字は、(新聞)」と言っている休憩の中、奥の部屋から区長が出て来て、「徳光(Bae,Duk Kwang)区長自ら区長室へ私たちを案内してくれました。区長室へ通された後、個々に自己紹介を交わし、区長と共に記念撮影をしました。その後区長と意見交換を行ないましたが、海雲台区の人口は、10年前は約30万人、現在は約42万人の人口だそうです。区長のお話には、海雲台区は、国際ビジネス・観光都市等に活動的な都市でもあり、海雲台区には、面積58.400uの12万人もの受容できる広さの海水浴場があります、凄い人数だという事は分かりますが、12万人と数字で答えるとどのくらいの人数になるか? 私は機会の学塾との交流の中で、日韓子供国際交流の時に日本から小学生12名をホームステイさせ釜山に訪問した時に、海水浴場での経験では苦い思い出が残っています、その時の人の多さにビックリしましたが、心配していた事態が置き、日本の子供が1人迷子になった経験です。この12万人もの受容できる海水浴場での迷子の対策として、1
7歳以下の子供の指紋を取り住民登録を取る対策法があるそうです。その他に区長から、松山市との姉妹提携を考えていると話してくれました、その回答には大和田塾頭が、我々が回答できる問題ではないので、一度四国に帰り松山市を訪問し姉妹提携が可能かどうか話し合いの場を作ります、又松山市のパンフレット等を区長宛に送りますと話していました。この件が現実となれば
四国政経塾としても国と国との橋渡しが現実のものとなる為力の入る内容だと思います。お忙しい中、貴重な時間を下さった区長さん、並びに区長さんと意見交換を与えてくれた劉塾主に感謝します、ありがとう御座いました。

        

 海雲台区所を出て、次に海雲台区にある APEC 「アジア太平洋経済協力」の会場に行きました。建物内には、当時使用された会場や備品など展示されていました。会場は各国の偉い方々が訪れる為か、会場内も会場の周辺も整備されていました。海雲台区所・APECを訪問後昼食でしたが、今までの食事とは違ってバイキングでした、料理の種類にビックリしましたが、日本でのバイキングに比べてやはりスケールが違い
また、ご飯類(お粥等もありました)・魚介類・中華・韓国風肉類・天ぷら類・日本の寿司類・デザート類と全てあり、自分の好みでパスタなども注文できます、何を選んだら良いのか?全て食べてみたかったのですが、一口ずつ食べようとしてもさすがに全種類食べる事はできません、今まで何度も韓国を訪問していますが、韓国料理だけではなくこういったバイキングも再度また食べに行ってみたいと思います。昼食後、前日にお願いをしていた、韓国語キーボードの買物に連れて行ってもらいました、私事で申し訳なく思うのですが、せっかくデパートに行ったのだから、もう少し食料品コーナーとか文具品等デパート内をもっと色々と見て回りたかったのですが、同行していた塾頭や他の方々のお疲れモードを見ているとお願いする事が出来ませんでした(残念)、ショッピングの後ホテルへと帰りました。ホテルで休憩後、夕刻6時頃、ホテルにソンジョンテレコム(IT産業)ヤン会長が迎えに来てくれました。夕食はヤン会長がご馳走して下さると言う事で食事に出かけました。夕食はカルビとブルコギをご馳走になりましたが、ヤン会長と会うのは久しぶりと言う事もあって食事をしながらヤン会長といろんな話をする事ができました。話の内容は主に昔と今のビジネスの違いについての話や、ヤン会長の娘さんが東京の大学に留学しているので韓国と日本の部屋を借りるシステムの違いなどいろんな話を聞くことが出来ました。ヤン会長とはまた韓国に訪韓する時には会っていろんな会話を楽しみたいと思っています、ありがとう御座いました。

 帰国日3日目、学塾の方々が迎えに来てくれて、何時もより1時間遅めにホテルを出ましたが
帰国日が土曜日という事もあり空港が混んでいてチケット交換までに時間がかかり間に合うのかと心配しましたがギリギリセーフでした。やはり何時ものように8時前にはホテルを出よう!(時間の余裕を持とうよ、と心の中で言っていた自分です)学塾理事ソンさん、他の塾生の方々に見送られ帰国しましたが、何時も滞在中の間お世話になり感謝の気持ちでいっぱいです。有難う御座いました。
平成19年6月30日
目次へ