チャリティー講演
                                           機会の学塾AV7期生 金美香
 朝から空模様があやしい。今にも降りだしそうな,また晴れそうな天気のつづきである。今日はバリーの爆弾テロの犠牲者家族を助けるためのチャリティーの日だ。その一環として有名俳優のサイン会もある 。そしてもう一つ、それと合わせてボランティアー活動のキャンペーンも行われる大事な一日なのである。 行事が行われる経商大学のコンサートホールの前には黒い背広を着た警護学科の学生たちが一列に並んでいて、一瞬まるで自分がトップスターになったようで思わずぷっと噴出してしまう。1時間早く到着して塾生たちとボランティアー活動を呼びかけるチラシを貼ったり配ったりした。

 午後3時。行事の始まりを知らせるアナウンスメントがあり、最近大きな話題を巻き起こしたドラマ「オールイン(All in)」の、ユ・チョルヨン監督と主演のジソンさんが姿を現した。するとあっちこっちからギャー・ギャーと歓声が上がった。「Concert Choir」の合唱、そして大学の放送演芸学科の学生たちの華麗な、ダンスと歌などの式前セレモニーが続いた。本行事の雰囲気を盛り上げるための公演であったがダンスの時間が長すぎて本来のチャリティーの雰囲気からは少し離れたような気がした。
 本行事では「機会の学塾」のソ・ソンヨン幹事の司会で今日の行事の趣旨、学塾の紹介、来賓の紹介、そして四国政経塾と「機会の学塾」の協力関係などの説明が続いた。ユ・パンス(劉判洙)学監の挨拶の後、四国政経塾の大和田良夫塾頭からは政経塾の温かい心がこもった後援金をいただいた。本行事に関心と声援を下さった政経塾に感謝する。

 メインイベントであるユ・チョルヨン監督の講演タイトルは「我が人生、何にAll inするべきか」であった。講演のポイントは“犠牲を覚悟の上で挑戦せよ、何時いかなる状況でも切に願う事は叶える、しかしそのためには自分に出来る事はすべてやり尽くす(All inする)”とのお話であった。去年の大和田塾頭の講義が頭に浮かんだ。“成功にいたる一番簡単な方法は成功するまで最善を尽くすこと”との塾頭のお言葉は今日の主題と相通ずるものがある。ユ監督の講演が終わった後、俳優のジソンさんのサイン会が始まった。そんなに広くもなく、しかも暑い空間で、汗かきながらも始終明るい笑顔で一人ひとりに丁寧にサインをしているトップスターの姿がとても美しく思われた。いよいよ最後の記念撮影で全ての行事は終わった。

 いろいろな反省となごりの残る時間であった。広報不足で思ったより人々が集まらなかったことは残念だった。また、プログラムの進め方にもコミュニケーション上の不都合が生じたりでしたが、まあまあの結果である。学塾側の中心の役割が果たせなかったAV7期生として深く反省している。

 最後に、私としては、今回のサイン会とキャンペーンを通じて人間本来の暖かい精神に触れることが出来て心が温まった。また、数少ない人たちの気持ちでも協力して一つになれば人と社会に役立つ力になることを身をもって実感させられた。
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