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ご詠歌 |
かりのよに ちぎょうあらそふ むやくなり
あんらくこくの しゅごをのぞめよ |
田園の中の平坦な道をゆくと、前方に本堂それに幾棟もの建物が見えてくる。四国でも一、二といわれる五百名収容の宿坊をもつ。
昔この地方で温泉が湧き、諸病に特効があったので、弘法大師が留まって厄難や病苦を救うために薬師如来を刻み、堂宇を建立してそこに安置し、温泉山安楽寺と名づけられた。
創建当初は、一`ほど離れた安楽寺谷にあり、兵火で焼失したため現在地へ再建され、その後蜂須賀氏によって設けられた駅路寺の瑞運寺を併合している。駅路寺は徳島を中心に五つの街道に設けられ、旅の便利を計るとともに軍事、治安上の取締りなどに役立てたのである。現在の本堂は鉄筋コンクリート造りで昭和三十八年の再建。難病であった名古屋の水谷しづさんが四国遍路中霊験を得て全快し、その感謝でご本尊の造顕を発願し、仏師松本明慶師が刻み、ご本堂に奉安されている。寺の宿坊は温泉山の名にふさわしい天然温泉が湧き出る。寺人は親切で家族的な温かさがある。 |
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本尊真言 |
おん ころころ せんだり まとうぎ そわか |
名称 温泉山 安楽寺 |
宗派 高野山真言宗 |
本尊 薬師如来 |
住所 徳島県板野郡上板町引野寺の西北8 |
Tel 088−694-2046(代) |
駐車場 無料
普通車 50台 大型車バス 10台 |
交通
徒歩 地蔵寺→安楽寺 1時間5分 5.1km
車 〃 約 16分 5.3km |
宿泊 宿坊 400人 5,800円〜 |
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