第8番 くま   だに    じ

ご詠歌
たきぎとり みづくまたにの てらにきて
なんぎょうするも のちのよのため



 のどかな遍路道をゆくと、ゆるやかな山の斜面に二層の山門がみえてくる。古い農家が点在し、いかにも四国の山村の風景が展開する。やや上り坂の参道には昔の遍路宿の面影をとどめた農家もある。山門を入ると右に弁天池、左に庫裡、羅漢堂、多宝塔があり、中門から石段を登ると昭和45年再建の本堂になる。左手の大師堂へは更に石段を登る。
 寺伝によれば、弘法大師がこの地のやや奥に当る閼伽ケ谷という所で修行されているとき、紀州の熊野権現があらわれ、観世音菩薩の尊像を感得した。そこで大師は結伽趺坐(足の表裏を結んで坐する円満安座)されて日夜精進し、一刀三礼して霊木に等身大の千手観世音を刻まれ、仏舎利百二十粒とともに金像の本尊を胸に納め、堂宇を建立して安置された。
本尊真言
おん ばざらたらま きりく そわか


名称 普明山 熊谷寺
宗派 高野山真言宗
本尊 千手観世音菩薩
住所 徳島県阿波市土成字前田185番地
Tel  088−695−2065
駐車場 料金=志納金制
 普通車 20台
 マイクロバス・大型車 6台
 その他臨時駐車場有
交通
徒歩 十楽寺→熊谷寺 1時間 4km
 車       〃      15分
宿坊なし
HP http://www14.ocn.ne.jp/~kumadani/

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