第15番 こく   ぶん    じ

ご詠歌
うすくこく わけわけいろを そめぬれば
るてんしゃうしの あきのもみじは



 常楽寺をあとに山沿いの道を八百bほど歩くと、国分寺の山門の前に出る。境内に入ると、創建当時の塔の心礎がある。正面に重厚な感じの二層の本堂。ありし日の大寺としての面影さえうかがえる。天平十三年(七四一)二月、聖武天皇は国ごとに最適の地を選んで金光明四天王護国之寺という僧寺と、法華滅罪之尼寺という寺を建立するよう命じた。いわゆる国分二寺の造営である。阿波は粟の国と長の国が合して阿波の国となり、国府はいまのJR国府駅附近におかれ、国分寺は政治の中心から南へ一`ほどの矢野に建てられた。いまの本堂のあるところは、もと講堂であったという。ご本尊は行基菩薩作の薬師如来。当初は法相宗であったが、弘法大師が留錫して真言宗になった。その後、寛保元年に吼山養師和尚が堂宇を再建し、曹洞宗に改宗している。弘法大師が参籠して刻んだ烏瑟沙摩明王は一切のけがれを清浄にすることから寺で授けるお札はお手洗にまつる。
本尊真言
おん ころころ せんだり まとうぎ そわか


名称 法養山 国分寺
宗派 曹洞宗
本尊 薬師如来
住所 徳島県徳島市国府町矢野718−1
Tel  088−642−0525
交通
徒歩 常楽寺→国分寺 約10分 850m
 車      〃      約 8分 1.5km
宿泊 宿坊なし










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