第35番 きよ  たき   じ

ご詠歌
すむみづを くめばこころの きよたきじ
なみのはなちる いわのはごろも



 土佐の町から西へ向うと前方に山々が立ちはだかる。
 山麓の農家には土佐の手漉和紙の原料楮がみられ、急坂を約八百bほど登った山(海抜四百b)の中腹に清滝寺がある。この境内の一角に「いらずの山」と称し、誰人も近づかない所がある。そこに弘法大師の十大弟子に数えられる真如の建てた逆修の塔がある。真如は入唐後さらにインドへの求道の旅をつづけ、途中不慮の死を遂げた。おい茂った樹木の中に、真如の熱烈な魂は今なお生きつづけている。縁起によれば、養老七年(七二三)行基菩薩がご本尊薬師如来を刻み、寺を開別し、景山密院繹木寺とした。弘仁年間に弘法大師が巡錫し、山中で一七日の間修法され、満願の日に金剛杖で前の壇を突くと清水が湧き出て鏡のような池になった。そこで医王山鏡池院清滝寺に改め、霊場としたという。
 おかげをうけた人の感謝の奉納額、松葉杖、ギプスなどが本堂に奉納されている。
本尊真言
おん ころころ せんだり まとうぎ そわか


名称 医王山 清滝寺
宗派 真言宗豊山派
本尊 厄除薬師如来
住所 高知県土佐市高岡町清滝568−1
Tel  088−852−0316
駐車場 終日無料
 普通車 約20台 ※境内乗入れ可
 マイクロバス・大型車、山道の為通行不可
交通
徒歩 種間寺→清滝寺 約 2時間 9.6km
 車      〃      約 30分 11.1km
宿泊なし








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