第56番 たい   さん    じ

ご詠歌
みなひとの まいりてやがて たいさんじ
らいせのいんどう たのみおきつつ



 弘仁六年、弘法大師がこの地を巡錫した時梅雨のため蒼社川の水が氾濫していた。伊之子山(八七二b)附近に源を発する蒼社川は、玉川村から今治市の東南を抜けて燧灘へ流れ込んでいる。そのころこの地に伊予の国府があったが、国の力では防ぎようがなく、毎年梅雨期になると川が氾濫して田地や家屋を流し、人命を奪った。農民は恐れ苦しみ、この川を人取川といって悪霊のしわざと信じていた。そこで大師は川原に壇を築き「土砂加持」の秘法を七座厳修された。満願の日にご本尊地蔵菩薩を感得し、祈願成就したので一寺を建立してご本尊を安置し、延命地蔵十大願の第一「女人泰産」から寺名をとられ「泰山寺」とした。後の天長元年(八二四)淳和天皇の勅願所となり、七堂伽藍も完備、塔中十坊を有する大寺となった。しかしたびかさなる兵火で縮少し、山麓の現在地へ移建されるのである。近くに遍路へのサービス機関の同行新聞社がある。
本尊真言
おん かかかび さんまえい そわか


名称 金輪山 泰山寺
宗派 真言宗醍醐派
本尊 地蔵菩薩
住所 愛媛県今治市小泉1−9−18
Tel  0898−22−5959
駐車場 終日無料
 普通車 30台  大型車 4台
 マイクロバス 10台
交通
徒歩 南光坊→泰山寺 約 40分 2.9km
 車      〃     約 10分 3.9km
宿坊 要予約 100人
 個人 6,000円  団体 5,500円
 ※浴衣・タオル・歯ブラシ有料





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