第71番 いや   だに    じ

ご詠歌
あくにんと ゆきつれなんも いやだにじ
ただかりそめも よきともぞよき



 寺は標高三百八十二bの弥谷山の中腹にある。三つの峰からなっているので三朶の峰といわれ、昔から死霊のゆく山と信じられている。山麓までの坂道を登ってゆくと、仁王門の手前に名物のあめ湯とトコロテンを売る俳句茶屋がある。門を入ってからは二百六十二段の石段。元禄年間に住僧覚林が造顕した金剛挙菩薩が奉安されており、さらに段を登れば、大師堂、鐘楼堂、岩窟の護摩堂、岩壁に刻まれた弥陀三尊などがあり、本堂には千手観世音がご本尊として奉安されている。寺は行基菩薩の開創。聖武天皇が堂塔を建立し、後に、弘法大師が七歳のときこの山で苦行し、大同二年(八〇七)再び登山して真言密教の秘法を修されている時、五柄の剣を得るとともに蔵王権現のおつげがあり、これにもとずき大師は千手観世音を刻み本尊とした。大師堂につづく奥ノ院は「獅子の岩窟」大師が求聞持の法を修されたところ。
本尊真言
おん ばざらたらま きりく そわか


名称 剣五山 弥谷寺
宗派 真言宗善通寺派
本尊 千手観世音菩薩
住所 香川県三豊市三野町大見乙70
Tel  0875−72−3446
交通 本山寺→弥谷寺
徒歩 約 2時間 30分 11.5km
 車  約 30分 12.8km
宿坊なし










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