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ご詠歌 |
じょうらくの うきよのなかを たづぬべし
てんのうさへも さすらひぞある |
宇多津から坂出の市街へ入ると右に金山があり、その麓に日本武尊ゆかりの泉がある。八十八の水とも八十場(矢蘇場の水)ともいわれ、弘法大師がこの泉の附近を巡錫中に霊感を得て、近くの霊木で十一面観音像と阿弥陀如来、愛染明王を刻み、堂宇を建てて安置した。また、大師は薬師如来を刻んで八十八の泉の水源に安置し、八十八の水をもって閼伽井とし、秘法を修されたが、山の鎮守金山権現があらわれ、それに舎利を感得したのでこれにちなみ金華山摩尼珠院と号した。これが寺のはじまりで、後の保元の戦乱で寺は焼失し、近くの高照院を移し再建したことから高照院とよばれるようになった。長寛二年(一一六四)この寺におられた崇徳天皇が歌会へ出席の途中亡くなられ、二十一日聞八十八の泉に仮安置され、やがて白峰山で茶毘にされた。それからは天皇寺ともいわれ、崇徳天皇をまつる白峰宮の別当に任じられた。現在寺は白峰宮の手前にある。 |
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名称 金華山 天皇寺 |
宗派 真言宗御室派 |
本尊 十一面観世音菩薩 |
住所 香川県坂出市西庄町1713−2 |
Tel 0877−46−3508 |
交通 郷照寺→天皇寺
徒歩 約 1時間 15分 6km
車 約 25分 8.5km |
宿坊なし |
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