人間を磨く ・・・ 感謝と謙虚

 故松下幸之助塾主は、政経塾は「人間を磨く道場」将来指導者たるべき人間として、いかに人間を磨くか。そして、自分に与えられた命の時間を何のためにどう使うか、入塾時に塾生にはしっかり考えて研鑽してほしいという話をしています。
 光陰矢の如し、と言いますが、時間はあっという間に経ちます。その研修、実践の上で、先ず人としての心がけとして大切なことは「感謝」と「謙虚」です。
 松下幸之助塾主もその著作『指導者の条件』の中で念を押すように次のように述べています。
 「感謝の心はものの価値を高めることになる。一つのものを貰っても、何だかつまらないと思えば、その価値はきわめて低いことになってしまうが、ありがたいという気持ちでいれば、それだけ高い価値が見出せ、よりよく活用できることにもなろう感謝の気持ちが薄ければ、何事によらず不平不満が起こり、自らの心も暗くし、他をも傷つけることになる。それに対して、感謝報恩の念の強い人には、すべてが喜びとなり、心も明るく、また他とも調和し、共存共栄といった姿を生み出しやすい。」
 今の便利な生活に慣れてしまい、何の心配も無く生活しているけれど、此れは全部、多くの人々が其々のポジションですべき事を果たしてくれているから生活が出来る事で、空気、水、電気、等の様々な事に有り難さを忘れ当たり前と思って居るのでは?
 一度、私生活を見直し、普段の生活が出来ている事から感謝の気持ちを持てば、自分の周りで起こっている事全てに、何の疑いもなく感謝出来るのではないでしょうか?
 又、地位が高くなればなるほど、周囲の人は、その人自身よりもその地位に対して敬意を表するようになる。それになれると、人間はともすれば傲慢になり、態度も横柄になってくる。そうなっては、人々は表面的には敬意を払っていても、だんだん心の中ではその人に対する尊敬の念を失い、心服しなくなってしまう。それでは、もはや指導者として、人々を動かし力強い活動をしていくことはできないだろう、指導者としてすぐれた成果をあげている人がおられるが、特に共通して強く感じられることは、どの人もまことに謙虚であるということである。結局、それらの人々は、その会社なり団体の最高指導者でありながら、一番謙虚で誰よりも感謝の心が強いように思われる。そして、内外の人に常にそうして謙虚な心持ちと態度で接しているのであろう。それで、誰もがその人に好感を持つから、そこに自ずと内外の衆知が集まってくる。それが会社を発展させ、団体を隆盛に導く最大の力になっているのだと思う。
 我々四国政経塾の塾生も、常に何事に置いても、故松下幸之助塾主の教えの「感謝と謙虚」を忘れず、日々の活動に生かしています。
 我々四国政経塾は故松下幸之助塾主の思いを実践し、先ず自分自身を変え、日々成長し、自分の周りが変わっていく事によって、地域が変わって行くと信じ塾生同士で切磋琢磨しています、地域を変える事こそが、将来の日本の為で有ると思い、毎週水曜日に勉強会を開いています、自分を変えてみたい方に共に勉強致しませんか。

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