第18番 おん   ざん   じ

ご詠歌
こをうめる そのちちははの おんざんじ
とぶらいがたき ことはあらじな



 徳島市のシンボルといわれる眉山を右手に見ながら街中を通り抜け、勝浦川を渡って小松島市へ入る。中田駅から四`ほどの小高い山の中腹に恩山寺がある。樹木がおおう参道を登りつめると大師堂があり、本堂へはさらに石段を登る。
 縁起によると、聖武天皇の勅願により、行基菩薩が厄除けのために薬師如来を刻み、本尊として開基し、大日山密厳寺と号し、女人禁制とした。創建後百年を経て、弘法大師がこの寺へとどまり、そのとき母君の玉依御前が大師を慕ってお出になったが、女人禁制のため登ることができなかった。大師は仁王門の近くで秘法を修して女人開禁の祈念を成就
し、母君を伴なって登山し、日夜孝養をつくされた。やがて母君は剃髪してその髪を納められ、大師は寺号を母養山恩山寺と改めた。
 大師堂つづきに玉依御前をまつる小堂があり、母君に孝養をつくした記念の唐木が境内にある。大師の母をおもう御心が感じられる。
本尊真言
おん ころころ せんだり まとうぎ そわか


名称 母養山 恩山寺
宗派 高野山真言宗
本尊 薬師如来
住所 徳島県小松島市田野町字恩山寺谷40
Tel  08853−3−1218
駐車場 午前7時〜午後5時 無料
 普通車 20台  大型車 4台
 マイクロバス 5台
交通 井戸寺→恩山寺
徒歩 約 3時間 40分 17.6km
 車  約 45分     18.6km
宿坊なし








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