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ご詠歌 |
法の舟 入るかいづるか この津寺
迷ふ我身を 乗せてたまへや |
室戸岬から海岸沿いを六`ほどゆくと町中に小高い山があり、その山上に本堂がある。参道右に大師堂と本坊。本堂へは125の急な石段があり、ご本尊は大同二年、弘法大師が巡錫されたときに刻まれた延命地蔵菩薩。秘仏で拝観はできないが、海上の安全と火難除けの霊験あらたかという。慶長六年十月、国守の山内忠義は室戸岬を航行中、突然暴風におそわれた。そこへ大僧があらわれて船の楫をとり、全員無事、室戸港へ避難することができた。港につくと僧の姿が見えないので後を追うと、津寺の本堂の中へ消えた。ご本尊を拝したら、全身潮でびしょぬれで、それ以来楫取地蔵(かじとりじぞう)とよばれ、多くの船人から信仰されるようになった。また、寛保二年の大火の時も、ご本尊が僧の姿となって、人々を避難させたという。境内に立つと眼下に室津港がある。野中兼山の部下一木権兵衛が難工事の築港を命じられ人柱となっており、参道沿いに一木神社としてまつられている。 |
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名称 宝珠山 津照寺 |
宗派 真言宗豊山派 |
本尊 楫取延命地蔵菩薩 |
住所 高知県室戸市室津2652-イ |
Tel 0887−23−0025 |
駐車場 港の広場使用 無料 |
交通 最御崎寺→津照寺
徒歩 約 1時間20分 6.4km
車 約 14分 6.7km |
宿坊なし |
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