第29番 こく   ぶん    じ

ご詠歌
くにをわけ たからをつみて たつてらの
すえのよまでの りやくのこせり



 野市から日章、後免へと田園地帯をたどる。「土佐はよい国南をうけて、年にお米が二度とれる」と、香長平野では水稲二期作が盛んで、水田開発にあたった野中兼山の名はよく知られている。国分寺は後免駅から北西へ約四`入った国分川の北にある。こんもりとした樹木におおわれ、その周囲には往時を物語る土壇が残っている。明暦元年(一六五五)の仁王門を入れば、柿茸き寄棟造りの金堂(本堂)がある。外観は天平様式を伝え、内部は室町末期の作風が見られるという。優雅でしっとりとした感じの建物。寺は聖武天皇の勅を受けた行基菩薩が、本尊千手観世音を刻んで天平十三年(七四一)に開創し、後に大師が巡錫し、毘沙門天を刻まれて奥ノ院へ安置し、本堂で厄除を祈られ、星供の秘法を勤修された。以来星供の根本道場といわれ、大師像は、星供大師といわれる。境内庭園は手入れがいきとどき、静かで落着いた書院がある。
本尊真言
おん ばざらたらま きりく そわか


名称 摩尼山 国分寺
宗派 真言宗智山派
本尊 千手観世音菩薩
住所 高知県南国市国分546
Tel  088−862−0055
駐車場 無料
 普通車 45台 大型車 7台
 (一部午後6時まで)
交通 大日寺→国分寺
 徒歩  1時間50分 8.8km
  車       30分 11km
宿坊なし
HP http://www.tosakokubunji.org/





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