第31番 ちく   りん    じ

ご詠歌
なむもんじゅ みよのほとけの ははときく
われもこなれば ちこそほしけれ



 聖武天皇は唐の五台山で文殊菩薩を拝まれている夢をみられ、わが国にもこれに似た霊地があるにちがいないと、行基菩薩に探し出すよう命じられた。神亀元年(七二四)行基菩薩は五台山に似た山容を見つけ、ここに寺を建立し、栴檀の木に文殊菩薩を刻んで安置した。これが竹林寺のはじまりで、後に弘法大師が巡錫され、札所に定められた。
 五台山は高知市の中心から約六`。海抜百三十四bの山頂からは高知市街や、浦戸湾、浜まで一望できる。ここは高知第一の景勝地。
 現存の本堂は文殊堂ともよばれ、文明年間の建立。単層、入母屋造り、柿葦で堂内には秘仏の本尊文殊菩薩が安置されており、本堂の向いに大師堂、一段高いところに総高三十二b朱塗もあざやかな五重塔がある。塔は昭和五十五年の建立。夢窓国師の庭園や宝物舘もある。はりまや橋で知られる純信・おうまの悲恋物語。純信は寺の脇坊、妙高寺の僧でその寺跡は牧野植物園になっている。
本尊真言
おん あらはしゃ なう


名称 五台山 竹林寺
宗派 真言宗智山派
本尊 文殊菩薩
住所 高知県高知市五台山3577
Tel  088−882−3085
駐車場 無料 午前7時〜午後5時
 普通車 100台  大型車 5台
 マイクロバス 10台
交通 善楽寺→竹林寺
 徒歩 1時間40分 8.1km
  車     25分 8.7km
宿泊 宿妨 なし










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