第38番 こん  ごう  ふく   じ

ご詠歌
ふだらくや ここはみさきの ふねのさを
とるもすつるも のりのさだやま



 岩本寺から足摺岬へはへんろ道の中でもっとも長く、約百十㌔、歩いて三泊四日ほどかかる。土佐の京都といわれる中村より四万十川を渡り、伊豆田峠を越え下ノ加江より以布利へ、ここから土佐清水を経て海沿いに窪津、稲荷崎、足摺岬へ。岬の突端に近づくと急激に海へ迫る。アコウや天然のツバキ林を抜ければ、十二万平方㍍の広大な境内に本堂をはじめ諸堂が点在する。
 弘仁年間に弘法大師はこの地を巡錫して千手観世音を感得し、日本の最南端に位置することから観世音の理想の世界(補陀洛法界)の地として朝廷へ奏聞し、嵯峨天皇より「補陀洛東門」の勅額を賜り、弘仁十三年、伽藍を建立し、千手観世音を安置した。(山号を蹉跎山に改めたのは金峰上人が住職のとき天魔を蹉跎して退かせたからという)
 岬の突端に立つと、紺青の海原が無限にひろがる。ここには弘法大師の七不思議の伝説がいまなお生きつづけている。
本尊真言
おん ばざら たらま きりく そわか


名称 補陀洛院 蹉跎山 金剛福寺
宗派 真言宗豊山派
本尊 三面千手観世音菩薩
住所 高知県土佐清水市足摺岬214-1
Tel  0880-88-0038
駐車場 終日無料
 普通車 40台 マイクロバス 5台
交通 岩本寺→会剛福寺
徒歩 約 18時間 84.9km
 車  約  2時間 30分 87.6km
宿坊なし








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