第49番 じょう     ど       じ

ご詠歌
じうあくの わがみをすてず そのままに
       じゃうどのてらへ まいりこそすれ



 西林寺から約三.三`ほど歩くと空也谷というところがある。山裾の静かなところだがこれは村人が空也上人を慕ってつけた地名でここに浄土寺がある。空也上人はやせて腰のまがった身に鹿の皮を裘にしてまとい、ツエをつき鉦をたたきながら行脚し、念仏の一言一言が小さな仏になって口から出ている姿をされている。天徳(九五七〜六○)のころ、上人が四国へ渡って浄土寺に三年間とどまり民衆の教化に励まれた。浄土寺にある上人像は、上人がこの地を去るにあたって、村人がお姿だけでも留められるようにと懇願したので、自像を刻んで残したといわれる。大正十一年建立の仁王門を入れば正面に寄棟造りの本堂がある。本尊は行基菩薩作の釈迦如来。寺は天平年間に開創され、孝謙天皇の勅願所であった。後に弘法大師が巡錫し、伽藍を再興している。現存の本堂は文明十四年(一四八二)領主河野通宣の再建で国の重文。本尊厨子と空也上人像も重文に指定されている。
本尊真言
のうまく さんまんだ ぼだなん ばく


名称 西林山 浄土寺
宗派 真言宗豊山派
本尊 釈迦如来
住所 愛媛県松山市鷹子町1198
Tel  089−975−1730
駐車場
 普通車 20台(100円) ワゴン車(200円)
 マイクロバス(500円)大型車(1,000円)
 マイクロバス・大型車 4台
 ※寺行事の場合は全車種無料
交通
徒歩 西林寺→浄土寺 約 37分 3.1km
 車      〃     約 10分 3km
宿坊なし





※地図上の「鷹の子温泉」「ダイエ」は、
現在営業しておりません。
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